新潟県環境分析センターでは、公共用水域等でのペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)についての分析業務を始めました。
PFOS・PFOAは、動物実験で発がん性が指摘されている有機フッ素化合物の一種です。
かつては、撥水剤・表面処理剤・乳化剤など様々な用途で活用されていました。
現在では限られた用途にのみ使用することになっております。
PFOS・PFOAは環境中ではほとんど分解されないと言われております。
そのため、環境への残留性や生物への蓄積性などが問題視されております。
そのような背景から、近年、新たな環境汚染物質として各国で規制の対象となってきております。
水質汚濁に係る環境基準における要監視項目の「人の健康の保護に係る項目」(人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの)として、令和2年5月28日付でPFOS及びPFOAが追加されました。
暫定的な目標値として、以下の指針値が設定されました。
■公共用水域・地下水:PFOS及びPFOAの合計値として50ng/L 以下(暫定)
※参照:環境省「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)に関する目標値等の設定について」
PFOS及びPFOAの分析について、ご不明な点などがございましたら、お気軽に当センターへお問い合わせください。
[2020.12.12]