豊富な経験と知識を駆使して、皆様の事業活動の品質管理に貢献します。
「意図的な(人為的な)毒物入り食品」などの事例にも象徴されるように、異物混入には製造時、輸送時、保管時、販売時、購入後など非常に多くのシーンが想定されます。
不明な異物を特定するには、有機物、無機物、金属などの多方面の豊富な知識と、現場経験が必要とされます。
分析の流れ
次のような流れで異物分析を行います。
1. 情報収集
その異物について、「これは何なのか?」といった情報をいち早くご提供することを目指しています。
異物が発生した状況、組成、周辺の環境などの情報が解決への重要なキーとなります。
2. 形態観察
目視観察はもちろんですが、顕微鏡などを用いて拡大観察することにより、詳細な形状及び表面の状態についての情報を得ることができます。
この形態観察を行うことにより「昆虫などの生物系の異物」なのか、「金属片などの無機物系の異物」なのか、「樹脂などの有機物系の異物」なのか、見当をつけることが可能です。
3. 異物の同定
情報と観察結果をもとに、それぞれにもっとも適した分析方法をすすめていきます。
3-1. 金属片などの無機物(金属、石、ガラスなどの特定)
3-2. 合成物系の有機物(プラスチック、ゴム、繊維などの特定)
3-3. 生物系の有機物(毛、血液、カビ、細菌などの特定)
【分析機器】
エネルギー分散型蛍光X線装置
フーリエ変換赤外分光分析装置
ガスクロマトグラフ質量分析計
生物顕微鏡
実態顕微鏡
走査電子顕微鏡 等