PFASは有機フッ素化合物の一種であり、1万種類以上もあると言われています。
そのなかでもPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)及びPFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)は撥水剤・表面処理剤など様々な用途で使用されていました。
これらの物質は環境への残留性や生物への蓄積性などが問題視されており、永遠の化学物質とも呼ばれ、国内外で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
環境省はPFOS及びPFOAについて全国各地の水道水の検査で一定の濃度を超える値が検出されたことを受けて、令和6年12月24日開かれた専門家会議で、令和8年4月を目途に現在の暫定目標値を水道法上の「水質基準」に引き上げる方針を示し了承されました。
環境水については今のところ暫定基準値からの格上げは未定となっておりますが、近い将来、基準値への格上げが予想されます。
海外では欧州や米国を中心にPFASの規制が進んでいます。
汚染の現状把握のみならず、その後の対策や浄化を見据え、より多くのPFAS成分を対象とした多成分一斉分析法が主流となっています。
代表的な一斉分析法としてはEPA1633(40成分)やISO21675(30成分)等があります。
新潟県環境分析センターでは、JISや公定法を用いた公共用水域等でのPFOS、PFOA及びPFHxSの分析業務を行っております。
また、ISO21675によるPFAS類30成分一斉分析にも対応しております。
PFASの分析について、ご不明な点などがございましたら、お気軽に当センターへお問い合わせください。
[2025.2.22]